薩摩錫器のご紹介
桜の花が散り、新緑の眩しい季節になりました!
日射しも日ごと強くなり、日中はすっかり初夏の到来かのような鹿児島です。
ところでここ鹿児島は、錫山鉱山発祥の地でもあり、なんとその歴史は300年にもなります。
江戸時代はじめ八木主水佑元信によって錫鉱が発見されてから、錫の産出地として大へんなにぎわいをみせ、
錫は藩の大きな収入源となりました。
市内の中心部から遠く離れた標高三百六十メートルの高地にある錫山には、
今も露天掘跡や山師(鉱夫)たちの住居の石垣、錫山にある坑内で使用されたというランプなどが残されています。
そんな歴史と共に生みだされた薩摩島津藩ゆかりの錫細工。
錫で作り出された錫器は、他の金属やガラス、陶器に比べ、非常に熱伝導性が高いことと、
また錫から空気への熱伝達率は、ガラス等に比べ低く保温性が良いため、
中に入れた飲み物の冷たさや温かさが持続するのが特徴です。
さらに不純物を取り除く電解質効果とイオン効果で、お酒がまろやかな味わいになるといわれています。
これからビールの美味しい季節ですね。
ありふれた日常をいつもよりチョットいい容れ物で演出してみるのもいいかもしれません。
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